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魍魎の匣 【評価 / 感想】

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魍魎の匣
【 2008年:全13話 】
【 MAD HOUSE 】
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総合 69.9点 【C+】
項 目
点 数
ストーリー
37.5 / 50.0
絵(画)
3.4 / 5.0
背景
3.9 / 5.0
音楽
6.8 / 10.0
熱中度
8.6 / 15.0
満足度
9.8 / 15.0



あらすじ
元映画女優・美波絹子の妹・加菜子は、親友の頼子と共に最終電車に乗って湖を見に行こうとするが、何者かに駅のホームから突き落とされ、電車に轢かれてしまう。

偶然、事故車両に乗り合わせた刑事の木場は事件を追うが、大勢の警官が警備する中、搬送先の研究所から重傷の加菜子が忽然と姿を消してしまうのだった…。


感 想


終盤の展開は意外性はないものの、様々なパーツが徐々に繋がっていき、爽快であり、快感でした。

序盤に敷き詰められた伏線も見事に回収しているのでそういった点の不満は特に無い良作だったと思います。


原作は京極夏彦氏の小説で、私は未読ですが1000ページを超える重厚な作品です。正直これを1クールで表現するのは大変困難だったと思います。

ただこういったミステリー小説をアニメ化なり映像化するのは、見る側にとっては頭の中を整理して追い付くのにとても苦労しますよね。小説の場合は何度も読み直しが利くものですから、そういった点では小説の方が有利でしょう。

その為、このアニメに限っては一度通して見ただけだと完全に理解出来ない人も多いと思われます。

私としてはそのまま2周目を見るのをお薦めしますね。物語構成が見所である面白い作品なのですが、序盤は時系列が絡んでいたり、独特の表現があったりして正直何が起きているのか理解するのに苦労するでしょう。

この複雑さが終盤になって徐々に解明していく様子がこの作品の魅力なのですが、全部見た後の2周目だからこそ、「あ〜、なるほど〜」と理解して楽しめる作品であるとも思います。一度見ている分様々な知識がありますしね。

原作未読の方々はきっと私のように毎週頭の中でじっくり整理しながら見ていた事でしょう。そうしないとやや辛いものがありますからねこの作品は。


中盤でようやく登場する京極堂ですが、彼の果てしない薀蓄がやや退屈なのも相まって、この補足的な中盤は中だるみのようなものを感じた。

特に京極堂の部屋で2話連続で終わった回は絵の動きも静的であまり魅力を感じなかった。聞いた話だと原作では京極堂の薀蓄がこのアニメの比じゃないそうです…。

私は京極堂の薀蓄は視聴者の熱中度を削ぐものだと考えているので、盛り上がってきたところでの彼の薀蓄はどうかと思いましたね。

ただ、原作も含めてこの作品の魅力のひとつは彼の薀蓄でもあるのでしょう。全ては否定しませんが、そのせいで多少ぐだぐだ感を感じました。この点が非常にもったいなかったと思いました。


しかしCLAMPの手がけるキャラクターデザインと京極ワールドが重なって独特な他にない唯一無二の作品だとも思います。初見の方は付いて行き辛い作品かもしれませんが、こういった暗い世界観やミステリーに興味のある方は十分楽しめる作品だと思います。

関口君と榎さんの御亀コンビも見物ですよ!


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